「愛すべき車たち」タイトルのことは後で書くとして・・・
日本の、とある旅番組制作会社から出演のオファーがあった(あくまでも候補として挙がっていると)
ありきたりの欧州旅行では物足りない「旅好き」のために、もっとディープな街(リール)の紹介をして欲しいのだという・・・
ガイドブックに載っていない、旅行会社でも紹介できない、街の老舗やお気に入りスポットなど・・・
はて、リール市にそんなのがあるのか?
あるんだろうけど、僕はそんなの知らないよ!
ありきたりの旅行で満足できない方に、僕がおすすめするのは「時間を贅沢に浪費すること」ですかね。
別に、お金は使わなくていいんだよ。
例えばこんな門をくぐって、街の喧騒から逃げること。
世界遺産に登録されている「ベギン会修道院」の敷地内だけど、ベルギー各地にある、入場可能な修道院の中でリールの修道院のいいところは「観光客が少ない」こと。
静かに、ゆったり、時間を浪費して歩けば、見えないものが見えて、聞こえないものが聞こえてくる ・・・ ほら、市庁舎の時報を告げる予鈴のカリヨンの音・・・
聖グマルス教会の重厚な鐘の音・・・、ジンメルの塔のからくり時計が叩く鐘の音。
敷地内の小道のすべてに敷き詰められた石が、羊の群れに見えてくる・・・リールの人はこれをスカープ・コップン(羊の頭)と呼んでいる。
両手を広げれば、両側の壁を触ることが出来る「シャツの袖」と言われる小道。
敷地内にある、聖マルガレータ教会は結婚式と葬式の時だけ鐘が鳴る。
現在は修道女は住んでいない ・・・ 一般人が住んでいる修道院だが、静けさを好む人々が住んでいるようで、いつ来ても静かな場所だ・・・ 時々、市のイベント会場になったりするが・・・
「愛すべき車たち」
修道院から出てきて、もう少し歩こうと思ったが、目の前の駐車場で「愛すべき車たち」に出会ったので、足止めを食う。
こんな車たちが生息しているとは驚きだ!
リール市には、時としてこんな車が集まったりするのもおもしろい・・・HONDAモンキーが20台くらい集まってみたり、初代フォルクスワーゲンのミーティングがあったり・・・
ベルギーには、こんなオールドカー・マニアが結構いるとみえる。
この車なんぞ、日本でも見た覚えのある格好だが・・・、そうだ昔のマツダ・キャロル360だ! ・・・もちろんマツダではないと思うが、キャロルのお手本となったデザインかもしれない。
この車はまさにHONDA・S800だ!
左ハンドルのS800、ベルギーで健在なり!
なんと、BMWのエンブレムを付けたコンパクトカー!
三輪車だぞ! BMWでもこんな車を作っていたのかぁー!
エコカーレースにでも出てきそうな、軽量コンパクトスポーツ。
オーナーたちも、お互いの車の写真を撮り合ったり、談笑して楽しそう、道行く人が足を止めて眺めたり、写真を撮ったりするのも、したり顔で嬉しそうなのである。
しかし、まぁ、みんなピッカピカに磨いてから来るんだねぇ、当然だけど ・・・ よくここまで辿りつけたなぁー、というような車たちであるが ・・・ 、走る姿、エンジン音も聞いてみたいものである。
各車、このミーティングの看板を付けているようだった(丸いもの)
はぁ、オールド・コンパクトカーで目の保養をさせてもらって、再び町を歩くと、街の風景が色あせてしまった。
リストア完了したばかりで、ピカピカの時計台の文字盤。
花の季節のベルギーとはいえ、最高気温が12-3度では「春の陽気」とは言えませんなー
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