3.11.08

リール市の歴史

 先日、リール市の図書館でリール市関係資料を見て(読めない)いたら写真や絵から、大体分かってきた。なんて、偉そうなことは言えないのだが、その他の日本語資料からしても市の造り(都市計画?)が分かる絵があった。

 インターネットで、google Earthや、地図などでベルギー・リール市の地形を見たらわかると思う。
 僕がいつも「お気に入りの散歩コース」と言っている、遊歩道は中世の頃、リール市が要塞都市だった頃の、市壁になっていた場所である。

 中世の戦国時代、近くを流れるネーテ川から治水して運河を引っ張り、市の周りにめぐらし、更に市壁を築いたのだ。
 資料の絵では市壁を挟んで、敵味方入り乱れて、戦っている様子が描かれている。
 平和になった近世では、市壁を取り壊し、遊歩道として市民の憩いの場となり、運河はそのまま残り、静かなたたずまいを見せるのに役立っている。

 だとしたら、僕の今住んでいるアパートは、市壁の内側で、すぐ隣に市壁があったことになる。んーーん、なるほどと思いながら、窓から見える木立を眺めているのである。
 その遊歩道をずっと歩くと、1時間くらいで元の場所に戻ってくるので、初心者にも安心だ。僕が自由に外出して散歩できるのも、この市壁跡の遊歩道のおかげである。
 そしてその中心に、現在も市役所があり、主要観光名所も集中しているから、リール市観光はコンパクトにまとめる事が出来る。

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