11.11.08

第一次世界大戦休戦記念日

 こちらベルギーでは、11月11日は、第一次世界大戦休戦記念日と言う事で国民の祝日だった。
TVのニュース番組でも、時々そのことに触れ、あの地上戦だった大規模な戦争の事を、何度も振り返り、どこかの町では記念式典もやっていた。

 休戦記念日と言うのは、大戦も長期化し、力を失った国は降伏し、その他の国も次々休戦協定を結び、最後にドイツが連合軍との休戦協定に署名したのが1918年11月11日だった。これにより全ての軍事行動は停止し、正式にはヴェルサイユ条約の締結(1919年6月28日)により戦争は終わった。

 ベルギーにはもう、90年前のその戦争を体験して、語れる人はいなくなったと言う事だった。900万人以上の兵士の死者を出したと言うのだから、民間人を入れたら相当な死者が出たことだろう。
 5年にわたる戦争で、各国経済、世界経済の疲弊もささることながら、15・6世紀あたりの世界の遺産もかなり壊されたことだろう。今、目に出来るヨーロッパの建築もその後復元されたものが多い。戦争がなければそのまま残っていたことだろう。

 TVでは、その悲惨な戦争を語り継ぐと言う事で、ある男性が孫を連れて、祖父が戦死した塹壕の中へ行き、悲惨な戦争の話を聞かせている姿が映されていた。

 沖縄でも第2次世界大戦の記憶が、今も生々しく語り継がれているが、こちらでもやはり戦争は悲惨なもの、無益なものであると、誰もが分かっている。

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