20世紀初期に、アントワープの金持ちが豪華さを競い合った建築物が集合しているのが、このコーヘルス・オジレイ通り(Cogels Osylei straat)。
アントワープ-ベルヘム(Antwerpen‐Berchem)駅から出たらすぐの所にある。
決して市の中心でもない、離れた場所に、このオジレイ通りを中心に、400m四方くらいの建物すべてが、アンティーク調の美を競い合っているから、のんびり歩くと野外美術館のように楽しめる。(もちろん無料で)
当時の最新建築様式の、アールヌーヴォー、アールデコ、ネオルネッサンス、ネオゴシック等を取り入れていると言うが、僕にはその区別が良く分からないので、詳しい解説が出来ないのは残念だ。
今日、学校の授業がいつもより20分早く終わったので、アントワープ中央駅の一つ手前の、アントワープ・ベルヘムと言う駅まで行き、降りてからこの通りをまたも歩いた。
この通りを、トラム(市電)が走っているので、道路上に電線が張り巡らされているのが残念だが、当時は最新式のトラムを我が通りから通そうと、政治に圧力を掛けたんでしょうなあ(勝手な想像)。
写真で見ると、建物は所狭しと、肩を寄せ合うように建っているが、裏にはちゃ
んと庭があるんだよ。いや、僕が中に入って見た訳ではないが、Googleの航空写真で見れば丸見えさ・・・。
あ、そう、この通りは国の重要文化財になっているのだそうだ。築100年近くは経っているが古さを感じない(ヨーロッパの感覚での話)。もちろん今も人が普通に生活している。
お金持ちが美を競い合うわけだから、芸術文化も発達するはずだ。お金持ちはお金を貯め込むだけじゃなく、こういった所で浪費をして社会に貢献しないとねえ・・・。
こういう建物には大抵、地下室があって、倉庫兼、使用人の住まいにしているという(今はおそらく使用人はいないはずだけど)。地下室をケルダーと言い、今はガレージにも使われている。
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