12.2.09

聖ロンバウツ大聖堂

 メッヘレンにある聖ロンバウツ大聖堂(St.Romboutskathedraal)はあの、97mの塔を持つ大教会で、内部も広い!
 観光名所ではなく、あくまでも教会なので、マルガレータと同じように看板もない。入口のドアに[IN GANG]と書かれているだけである。しかも正面の大きなドアじゃなく、横の小さなドアに小さく表示されているのみ。

 無料だし、ガイドもいない、うるさい事を言う管理人みたいな人もいない。時々掃除のおばさんがいるだけ。先日行った時は大工が何かの補修作業をしていた。

 教会内部では、絵画やステンドグラスなどの鑑賞が出来るが、今回はステンドグラスと絵画の一部は修復中で、取り外されている部分もあった。

 僕は宗教には無頓着なので、多くを語れないのだが、ヨーロッパにたくさんあるキリスト教の教会は、まさにイエスキリスト賛歌であり、キリストの誕生から生い立ち、処刑されるまでの絵巻物が、絵画であったり、ステンドグラスであったり、彫刻で表現されている。
 その多くの作品が、美術品として教会で保存されている。
 それは、宗教を別にしても芸術として感動できるものである。
 教会のほとんどは、ステンドグラスを美しく見せるために設計されているようで、祭壇の後ろは、ずらーっと、ステンドグラスで囲むような形になっている。

 大きな教会になるほど荘厳で、中にいる人を圧倒する迫力を持つ。
 
 外界と遮断され、厳粛な気持ちにさせられる。
 今回は塔の方にも上りたかったが、塔も若干修復中の様で、入口がフェンスで囲われていた。

 ベルギーには教区と言うのがあって、沖縄で言う字(区)の公民館みたいに、ひとつの地区にひとつの教会があるので、教区と言う風に分けられているようだ。
 同じ教区に住む人たちは、日曜日のミサに教会に集まって顔を合わせる事になる。(別の教区のミサに行っても悪くはないようなんだが・・・)

 この教会の周りには、屋外カフェがたくさんあるので、コーヒーやビールを飲
みながら、カリヨンの音を楽しむのも、ベルギーらしくていいかもしれない。


 特にMechelenはカリヨン発祥の地として、有名だから、時間を合わせて、席を確保して、のんびりしてみよう。

 僕は先週、土曜日の午前11時30分のカリヨンコンサートに合わせて行くつもりだったが、あいにくの雨で、あきらめたのだった「また、来週があるさ」と。
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