21.2.09

・・・春遠からじ

 生まれて初めてマイナス10度の経験もしたベルギーの冬。朝は遅く明るくなり、夕方は早く暗くなる、昼が短いベルギーの冬。

 霜が降り、氷が張るような朝も近頃は少なくなった。ベルギーの冬は、終わりを告げようとしている。


 春の足音がすぐそこまで来ている。

 今日は曇り空ではあったが、気温は8度まで上がり、刺すような寒さが感じられなかった。そんな天気の中、残り少ないメッヘレン(Mechelen)無銭旅行の機会を逃さないよう、出かけた。

 土曜日のメッヘレンは、フロートマルクトで青空マーケットがあるので、人出が多く賑わっていた。相変わらず教会の鐘の音(カリヨン)は、晴れやかに鳴っている。

 ところで今日のメッヘレンは、Mechelen駅が工事のため使えないと言う、緊急事態だったが、僕はインターネットの時刻表で「告知」を見ていたので、電車内で検札の乗務員に定期券を見せたら「あなたはメッヘレンまで行くの?」と聞かれ「いや、(ひとつ前の)ネッケルスプールで降ります」と答えたら「OK、グッド!」と言われた。

 我ながらスマートでありました。

 メッヘレンも、もう大抵の所は歩いたし、今まで歩かなかった通りを探して歩いた。そしたら2番目の写真のような、ドキッとするような庭のあるのを発見した。学校か何かの様であったが、門は閉まっていたが、門扉の隙間から撮影した。

 春爛漫で、乙女たちが自由にはしゃいでいるようなブロンズ像だが、等身大の様で、ちょっと大胆すぎはしないか?

 遊歩道や、公園では小鳥たちが、盛んに鳴き競っている。チャボは昼間でも「コケコッコー」を連発していた。余程長い眠りから覚めたような感じだった。ここの動物たちは、人が立ち止まると、近寄って来るんだよね。

「ちょっとちょっと、近寄りすぎるとピント合わないんだよね、シッ、シッ」と言った所で日本語通じないし・・・。
 枯れたような大木の細い枝先にも、小さな芽の膨らみが表れ、時期を待っている。

 ある種の木では、枝に白いツブツブがたくさん付いていて、花が咲いたように華やいでいたので、近づいてみたら、猫柳か?白い毛で覆われた芽がはち切れそうになっていた。


 これからは、毎週毎週、植物の変化が見られそうで楽しみだ。秋から冬の紅葉のように、劇的変化が目の当たりに見られそうである。

 いまの、黒から灰色っぽい世界が、緑と太陽の光で満たされる日は近い。

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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

はじめまして

同じくベルギー在住の赤かっぱと申します。
「ベルギー」というキーワードでブログ検索をしていてたどり着きました。
見慣れた町の風景に、「あれ、リール在住?」などと驚いてしまった次第です。以前は日本人が足を運ぶようなところではなかっただけに、住んでおられる方がおられるなんて(^^)。

私もリールという町には少なからぬ縁のある身でございます。もしどこかでお目にかかれることがございましたら、是非一声おかけ下さいまし。

オランダ語、是非ともがんばってください。

まさゆき さんのコメント...

赤かっぱさん、ありがとうございます。

そう、リールに住んでおります。リールで日本人を見た事がありません(中国人風はいますけど)。
日本語が通じるのは家の中だけです。

オランダ語も英語もほとんど話せないが、外へ出るのが大好きです。

必要とあらば、変なオランダ英語で奮闘しております。

変なオランダ語を使う日本人風を見かけたら、日本語で声を掛けてください。