東フランドル州の州都ゲント(Gent)市
昨年末のブルージュの後、ゲントに来て1泊2日の観光をした。
ゲントは先に行ったブルージュと同時期に繁栄した中世の街。
そして、ゲントはその中世の頃、「世界制覇」(ドイツ、ボヘミア、フランドル、スペイン、南北アメリカ、フィリピンまで及んだ)成し遂げた皇帝カール5世の生誕地である。
朝、ホテルから出て、何気に町を歩いていると、さっそくカール5世にゆかりの道路名の表示があった「皇帝カール通り」、特別に何かがあったわけではないが、とにかく通り名がそうなっていただけ。(何かの理由はあるはずだが・・・)
聖バーフ大聖堂の裏側から広場に向かって行くと、ファン・アイク兄弟の銅像を先に見る事になる。ファン・アイク兄弟の絵画作品「神秘の子羊」がこのバーフ大聖堂に収められている事で有名である。
前日に撮影した夜のライトアップされた写真がきれいだった。
ブルージュにメムリンクがいるなら、ゲントにはファン・アイク兄弟がいるぞと、言う感じで面白いですね。(ヤン・ファン・アイクの像はブルージュにもあったけど・・・)
その「神秘の子羊」は、無料部分の教会内部では、実物大のコピーを見る事が出来るが、本物は、有料の展示室で見られるようだ(今回は見なかった)。
カール5世は、このバーフ大聖堂で洗礼を受けたと言う。ちなみにカール5世の両親は、僕の住むリール市の聖・グマルス教会で結婚式を挙げている。
カール5世の叔母に当たり、カールに帝王学を授けたマルガレータは、メッヘレンでネーデルラントを治めていたと言うから、歴史はつながりが分かると面白い!
クリスマスマーケットの小屋と、鐘楼と、手前にある大きな建物は繊維会館。ゲントの中世の発展は繊維産業が支えていたらしい。
劇場で演じられる劇はすべてフラマン語(オランダ語)で、演じられると言う。
劇場の向かいに立つのは、ベルギー内でフラマン語を守った、ゲント大学のヴィレム博士の像(下の楕円形の中)。
1830年、オランダから独立したベルギーは、公用語にフランス語を使っていたが、オランダ語圏のフランダース人には、裁判の判決文の意味もわからないと言う事で、オランダ語の公用語化に尽力した博士である。
「そうかぁ、この博士がいなかったら、僕は今頃、フランス語の勉強をしていたんだなぁ・・・」と、何やら感慨深げでした。(会えて良かった)
広場の角の、隙間に見えたのが市庁舎だった。
市庁舎の前の広場には特設スケートリンクが出来て、みんな楽しそうに滑っていた。
ここは屋根付きですねぇ。
スケートリンクに併設されているのは、立ち飲みテント。
聖ニコラス教会。
聖ニコラスは漁師と船乗りの守護聖人であるらしい。
この聖ニコラス教会を通り抜けていくと、ゲントの運河沿い観光コースになるが、続きはあとでね・・・。
電車賃(Brugge-Gent=€5.9)
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