まだフランス旅行記は終わってなかった。
ルーアンから北へ北へ向かい、ノルマンディー地方の海岸線の町Dieppeを通過するときにはもう暗くなりかけていた。
海岸線をさらに北上し、ノルマンディー地方からピカルディー地方に入ってすぐの海辺の町Ault(オゥーと発音していた)に着いたのは21:30頃、宿泊予定の民宿の女将は「暗くなるまでには着いてね」と、案じてくれたが、そうもいかず道に迷ってしまった。(GPSのない車の宿命か)
近くまで来ているはずの場所で宿に電話をすると、女将が迎えに来てくれた(300mくらいしか離れていなかった)
前日も泊まったGITES DE FRANCE(農家民宿)の宿で、遅く着いたので女将は「何か軽く食べますか?」と聞いていたが、空腹でもなかったので「ありがとう、お構いなく」という事で部屋に入って荷を解いた。
翌朝目が覚めて、窓を開放して冷たい空気を入れる(気温4-5℃)窓にはパンジーのプランターが置かれていた。
Wベッドに小さいベッドがひとつ、2名宿泊朝食付きで60€(これが相場の様です)
かわいい犬が2匹いて侵入者がいると吠えてくれる(僕らも吠えられた)
朝食の間(家族とは別の部屋が用意されていた) もちろんフランスパン、クロワッサン、フルーツ(キウイとイチゴ)温かいミルクとコーヒー、マグカップ、ジャムとバター。
やはりベルギーとは違いハムなどは出ない。 朝食の後、宿代を払う現金を持ってなかったので、女将に近くのATMの場所を聞いたら気軽に場所を教えてくれて「ついでに、海辺に行って観光してから帰ってらっしゃい」と、おおらかな人だった。 宿は町から離れた牧場地帯(農家)だったので、車で行き現金を引き出す。 町の教会 ベルギーとは趣が違います。 Aultは海辺の町ではあるが、港町ではないようであった。
もちろん、懐かしい潮の香りがした。 ドーバー海峡の海岸線独特の白い断崖、
下の方を見るとたびたび崩れているようなのだが、割と近くに家が建っている。 断崖沿いには遊歩道がある。 そして北側の海岸は砂浜の様な・・・ 降りてみると砂浜でもなくて 砂利というよりは少し大きい石ころの海岸であった。 海岸と道路(940号)の間は湿地帯の様な牧場地帯1時間ばかりドライブしてから宿に帰る。僕らが泊まった部屋の窓。 女将が自宅の裏庭を案内してくれた。放し飼いの鶏、奥の方にある小屋で卵を産んでくれるそうで、女将は小屋から卵を4個ほど取って来て「お土産にあげるわ」と、前から取ってあったものと合わせて10個もくれた。 樹齢100年になると言う桃の木の花も満開 女将が突然、犬をしかりつける大声を出したので何事かと思ったら、犬は野兎の子どもを捕まえて咥えてきたのだ。時々そうするらしい、捕まえると背骨を折って動けなくしてもてあそぶのだそうだ・・・・、もちろん食べるわけではない。(猟犬の血統なのか?) カモのニセモノ、ご主人が趣味で、このおとりを池に浮かべて、猪をおびき寄せて捕まえるのだそうだ・・・・、たまにしか捕まらないと笑っていたが、昔からの猟法なので、それを守っているのだと言う。
そういえばフランスに入ってから公道で、前方から来る車がパッシングライトをしていたので、検問でもあるのかと思ったら、「猪が道路を歩いていて危ないよ」という合図だった。確かに猪が3頭、道端を駆け回っていた。
意外とワイルドなフランスである。 女将とKatrien さて、卵も貰ったし、次へ行くか!と農家民宿の看板を後にする。 何処までも農地の続く道をひた走る。 町の名前は忘れたが、今度は港町だ
ここで休憩して昼食を取る。街灯の形が船のマストをイメージしているのが面白いと思った。さすが港町。レストランではシーフードが名物のようなので、ムール貝の鍋を頼んで食べたが、ベルギーのと違い、ムール貝山盛りではなく、「あれ?ムール貝入ってないじゃないか」と思うほど、底に沈んでいて、エビやシャケの身が多く入っていた。
この後は、いよいよドーバー海峡のイギリスに一番近い所まで行く、イギリスの島が見えたらいいなぁーと、願いつつ・・・。
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