年に数回訪ねている、ベルギーのリンブルク州ペール(Peer)市に住むKatrienの姉の家。
クリスマス時期に行けなかったので、年明けてから行ってきた。
Lierからは遠いので・・・、車で1時間くらいだが、夕食をして、ワインやら、ビールも飲むので、いつもお泊りすることになる。
義姉のご主人は僕がビール好きだと知っているので、時々変わったビールを飲ませてくれる・・・、
が、その話は後で・・・。
Peer市の郊外にある家なので、田園風景の中を散歩するのが、その家に行った時の日課である。
そのために、わざわざ空が明るいうちに到着するように時間を合わせて家を出るのだ。
フランダースの田舎特有の風景、目立っているのはヨーロッパナラの木だろう。
ちょっと肌寒く、霧雨状態の中、4人でゆっくりしゃべりながら歩く。
観光的牧場(カフェ経営している)
かわいい顔をしたラマ、リャマとも言うらしい・・・哺乳類ウシ目(偶蹄目)ラクダ科の動物。
家に帰ってから、みんなで食卓を囲んでアペリティフ・・・、最初の1杯はみんなと一緒にシャンペンをいただき、2杯目からは僕はずっとビールを飲む。
ピルスビールのジュピレ-を、アペリティフの間に2ー3杯飲んで、いよいよメインメニュー!
メインメニュー第1弾は「魚フィレの白ワイン蒸し」小エビなどの入ったホワイトソ-スをかけて食べる。
ファミリーパーティーの時のシェフは大抵、義兄の仕事である。
義兄は僕(日本人)が魚をよく食べるという事を知っているので、そういうメニューを作ってくれる。
メインメニュー第2弾は牛ステーキに、チコリ、ポテト、キノコ、(カブのようだがカブでない)根菜の付け合せ・・・これは義兄が得意のフランダース家庭料理。
どれを取ってもおいしい!! (レカル!レカル!!)
そして、満を持して登場したのは、「幻のビール,Westvleteren Ⅻ」
義兄が言うには、「このビールは、ビール品評会で世界一になったビールだが、お店で買う事は出来ない、修道院まで行って買わなければならないが、ひとりに12本までしか売らない・・・、その修道院が火事になったときは、このビールの復興支援として、高い金額で売られていた・・・」 云々・・・
ビール王国ベルギーの中で、他の国にはない代表的なものが修道院で作られる「トラピストビール」。
厳格な基準があり、ベルギー国内で6カ所、オランダに1カ所の醸造所(修道院)が「トラピスト」と名乗ることが許されている。
その芳醇で複雑な味わいは、まさにビールの味を極めると言っていいだろう・・・清涼飲料のようなピルスビールとは一線を画す。
トラピストビールの中でも、このビールが特殊なのは、商業化していないという事である。
7つあるトラピストビールの中で、唯一、業者への卸販売をしておらず、欲しい人(個人)は西フランドル州にある、シント・シクスタス(Sint Sixtus)修道院まで、足を運ばなければならない。
このビールは紙のラベルがなくて、瓶に直接印字されている。
瓶は、同じトラピストビールのウエストマルの瓶を流用しているようだ。
世界一になってもなお、「この修道院まで足を運んだ者にしか売らない」という頑固さを通しているというから、すごい!
お店で買う事の出来ない世界一のビール・・・まさに幻!
いやぁー、昨日の晩さん会のハイライトでした(僕にとってね)
その後も、珍しいWolf(ウルフ)というオオカミのラベルのビールや、レフェなどを飲み、食事が終わったのは午後8時ごろだったが、25時ごろまでKatrienと義兄夫婦と、心行くまでおしゃべりしたのでありました・・・、もちろん僕は聞き役が多く、必要なところは通訳をしてもらった。
遅く就寝したので、朝も遅く起きて、4人で朝食。
食卓の窓の外には、野鳥の食事場もあり、ひっきりなしに野鳥たちがやってきては、準備されたエサを啄ばんでいた。
シジュウカラ
シジュウカラ(左)、アオガラ(右)
餌場、ピーナツやヒマワリの種、配合されたボール、など・・・・、
かごに入れない、自然の野鳥をペットのように観察できるので、楽しみである。(我が家のテラスは、今年は野鳥があまりやって来ないのでちょっと寂しい・・・、寒さが厳しくならないから、と思うが)
そういう事で義姉夫婦の家は、ベルギーの田舎料理が食べられ、おいしいビールが飲めて、田園風景での散歩、野鳥観察と、僕にとっては楽しみな事ばかりである。
2 件のコメント:
こんにちわ、いつも楽しくブログ読ませて頂いてます。ベルギー人の友人がアントワープにいますので昨年10月に2週間遊びに行きました。リールにも2度連れて行ってもらいました。とてもよさそうな町ですね!アントワープとリールの写真や話題が多くてとても興味深いです。いつかクイントンマセイスにも行ってみたいです!ベルギーの生活はもう慣れましたか?
keikoさん、はじめまして。
ベルギーにいらして、アントワープとリールを歩いたなら、僕の行動範囲内でしたねぇー。
「会わなかったなぁー」と思ったら、10月は、僕は半分、沖縄にいたのでした。
ベルギー生活は慣れましたが、オランダ語の習得だけは難航しています。
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