アンティークの整理が続いています。
僕が一番感動したのは、これから紹介するアルバムです。
114年前にアントワープ近郊の町エーケレン(Ekeren)に住んでいた女の子のアルバム。
A4サイズほどのアルバム。
1896年、Leonia Hendrickxさん。たぶん12-13歳頃のアルバムではないかと思われますが、写真アルバムではなくて、学校の(日本でいえば)家庭科の授業の課題作品を綴ってあります。
Leoniaさんは、Katrienの父のおばさんに当たる人ではないかと思われています。
アルファベットの刺繍。
織物
刺繍
スカートのミニチュア洋裁
エプロンのミニチュア洋裁
頭巾(左)と、ボビンレース。
下着
ハンカチ、イニシャル入り
エプロンのミニチュア、かわいい!
下着
ブラウス
ボビンレース
ボビンレース
刺繍
1896年、Leoniaちゃんは、りっぱにやり遂げて、合格の証明をもらったようです。
114年前にひとりの女の子が、この作品を完成させるために、どんな姿で取り組んでいたかを想像するだけで、胸がいっぱいになるくらいの感動を覚えた。
想像だが、100年以上も昔、学校で学問を習うと言うより、読み書きができて、特に女の子は家庭での仕事(このような洋裁など)が出来る事が大事だったのではないだろうか。
「これであなたも立派にお嫁に行けるわね」
と、両親に言われるのが女の子にとって、至上の喜びだったのでは・・・、と勝手に想像しているのである。
フランダースの犬(1870年代)に出てくるアロアちゃんのような、可愛い女の子だったに違いない。
まだはっきり分からないが、Leoniaさんが生きていれば125歳くらいか。
良くこんなにきれいな状態で、アルバムが保存されているものである。
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