3.10.10

走れ! 四姉妹!

四姉妹珍道中こぼれ話、その3。DSCN9299 パリ滞在2日目の話。

パックツアー旅行ではないので、朝も慌てる事はありません。宿泊したホテルは家族向けアパート形式だったので、近くのパン屋でパンを買ってきて部屋でのんびりの朝食。

片付けも皿洗いも、もちろん自分らでやります。

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最寄りの地下鉄駅で「えーと、ベルサイユに行くにはぁー」と調べている時には午前11時を過ぎていた。

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無事ベルサイユ宮殿に到着、マリーアントワネットの寝室。

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何の「間」だったか知らないが、みんな携帯電話をかけている。

と言うのは冗談で、無料で貸し出されている「音声ガイド」と言うのを、携帯電話のように耳に当てて自国語で「説明」を聴いているのである。僕の経験から言うと音声ガイドは分かりやすく丁寧にゆっくり話すので、各部屋ごとに非常に時間がかかる(それなりに時間のたっぷりある方には良いんですが・・・)事前学習をしておいて、写真を撮りまくった方が後々の価値があるような気がする。

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宮殿から離れた離宮(大トリアノン)も豪華絢爛。

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色遣いが素敵、っていうか僕は豪華絢爛には興味がありません。

「マリー・アントワネット」と言う映画を見ただけですが、豪華絢爛、乱痴気騒ぎ、市民が飢えているのに見向きもしない・・・・革命が起きてギロチンにかけられても仕方のない浪費家だった。

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豪華絢爛を存分に見ても、ため息が出て疲れるだけである。

先へ急ごう!

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この時からガイドのKatrienは急ぎ足である。

四姉妹たちは、吐いたため息が肩に重くのしかかっているのか、足取りがだんだん重くなっている・・・。 IMG_0793

僕がマリー・アントワネットに興味があるのは、小トリアノンにこの里村を作らせた事である。(前回の投稿に写真あり

アントワネットが作らせた「王妃の里村」は、また広い庭園で、かなりの距離を歩くので、疲れの見える年長の姉2人を木陰で休ませて、若者?だけで急ぎ足で駆けまわってきた。

ガイドのKatrienは、「パリまで戻って、観光バスとボートのイルミネーションツアーの集合時間に、ギリギリだよ!」と、とにかく先を急いでいたのだ。

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しかし、相変わらず2-30mは遅れて歩く年長組。

これが、このあとの大騒動の序曲だった。

何とか、小トリアノン前からミニトレインでベルサイユ宮殿に戻り、すぐに駅へ向かいパリ中心部の駅まで行き、地下鉄に乗り換えた・・・・Katrienは、ずっと時計を気にしている。

観光バスツアーの出発地の地下鉄駅に着くとKatrienは「私は先に行くから後で付いてきてね!」と言って突然走り出した。

テニスで鍛えられた足は、ただ事ではないくらい速かった・・・・。

呆然とする四姉妹。

僕は「後で付いてきてね」と言われても、見失ったら付いて行きようがないので、僕も走りだした、、、、僕は後ろを振り返りながら、姉妹たちが付いてくるか、そしてまた前を見てKatrienを見失わないようにと・・・・。

振り返ると、、、おおぁ!四姉妹みんな走っているではないか!

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Katrienは地下を出て表の大通りを走って渡り、ショッピング街の方へ入っていった。僕は姉妹たちが付いてくるのを確認したのでKatrienの後を追って道を渡った。

そこで信号は赤。

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信号待ちでひと息入れる四姉妹。

「おーい、ここだよ!」と合図を送る僕。

Katrienが入って行ったお店(観光会社)の場所も確認したのでひと安心。

姉妹が道を渡って来て、やっと合流し、Katrienも観光会社から出てきて「あと3分でバスが出発だから、ハイ、みんな自分のチケットを持ってね」とみんなに手渡した。

そして「このチケットは前もってインターネットで予約して、一人50€、6名分の300€をクレジットで前払いしてあったからね、もし間に合わなかったら、300€をドブに捨てるようなものだったのよ」と、突然走り出した理由を説明した。

・・・感謝する四姉妹+僕。

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ふぃ~、やっと落ち着いて座れたぁ~。

このあと、エッフェル塔爆破予告事件へと続いていたのであるが・・・。

 

 

「走れ! 四姉妹!」騒動はもうひとつあった。

パリ観光を終えて、パリ北駅から、ブリュッセル南駅までタリスで帰る。

ブリュッセル南駅に着いて、電光掲示の時刻表を見ると、1時間に1本しかないリール(Lier)行きの直行電車が「あと3分で出発する」と言うのである。

またもや、Katrienが走りだした!

僕も走りだすが、今回は姉妹を置いて走るわけにはいかない・・・、走り出したら一番しんどそうにしているのは長女姉。

姉が背負っている、重そうなリュックを、僕が上からわしづかみにして持ち上げ、負担を軽くして、一緒に「二人三脚」のように走り始めた。

それを見ていた他の姉妹たちも、げらげら笑いながら一緒に走る、走る!

なんとか電車にも間に合い、席に座ってから、先ほどのみんなで走る光景を思い出し、またみんなで大笑い「まるで小学校の運動会の障害物競争のようだったよー」長女姉も「こんなに走ったのは小学校以来だよー」と・・・。

何とも幸せな家族である。

周りを気にする余裕もなかったが、これを見ていたベルギー人たちはどう思ったんでしょうねぇ・・・。

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4 件のコメント:

あーたん さんのコメント...

いいですよね~♪
なんか今回も笑いながらほのぼのさせていただきました♪
四姉妹記♪
まだ続いてくれますように・・♪

まさゆき さんのコメント...

ありがとうございます!
何しろ珍道中ですから、顛末記も話題には事欠かない。

ホテルでのトイレも順番待ちで、入ろうとすると「私大きいのをしたから臭うわよー」

「シマッタぁー、消臭剤を持ってくるべきだったぁー」

とか、どこまで記事にしていいものやら・・・・

sekine さんのコメント...

仲良し5姉妹兄弟、素敵ですね~
羨ましいかぎりです!
次回も楽しみにしています(^0^)
神奈川・関根

まさゆき さんのコメント...

関根さん、ありがとうございます。
存分にベルギー、パリ、アムステルダムを楽しみました。
姉妹たちも一生の思い出に・・・・、と思っていましたが、意外に簡単に行き来できる事を知ったので、また行きたい!
と言っています。
次回はお土産あさりをしないで、ゆっくり景色を眺めたいとか・・・。