前回、古いカフェで油を売ってきたのでラーメンを買う事が出来なかった。
昨日は、本来の目的であった買い物(中華街でラーメン)をするため、再度アントワープへ行く事になった。
電車賃は「KEYCARD」という国鉄の10回回数券(約半額になる)で往復3.4€だから、天気が良ければ、思い立った時に気軽に行ける。
同じ過ちは2度犯さない鉄則の元に、昨日は中華街での買い物を先にする。
そこに行くと「なんと、ここは横浜中華街かぁー!!」と叫びたくなるほどの歓待門が出来ている。スゴイ、シネースパワーだ!この門を車も通れるしトラム(市電)も通り抜ける。
(キラキラがなければ沖縄の守礼の門にも似ているかな、上部は)
買い物(醤油とココナツミルク、ラーメン20個ほど)を済ませて、帰ろうとすると先ほどの中国の歓待門は異様である。
門の中に、クラシックな洋式建築の中央駅がすっぽり入って見える。
アントワープで一番賑やかなメール通り(Meir)は中央駅から、市庁舎や大聖堂がある旧市街の中心地へ向かう道。カエデの街路樹が紅葉してきれい。金曜(週末)と言う事で人通りが多い・・・いつも多いけど・・・。
緑の広場(Groenplaats)紅葉がきれいですねぇ。
画家のルーベンスさんも入れるとこんな感じ。
「やあ、いらっしゃい! 私の絵でも見ていってください」
と、言っているような・・・。
大聖堂の前の広場で、真ん中くらいで人がたむろしているのは「フランダースの犬」の記念碑に腰掛けて休憩している人たち。
大聖堂はあまりにも塔が高くて、広場からは写真に収まりきれないから、ちょっと離れた次の通りからだと下から上まで写す事が出来、その前の建物もきれいだ。(左側の建物のひさしが邪魔してますけど)
市庁舎前の広場(フロートマルクト)で、観光名所にもなっているブラボーの噴水は修復作業中か、シートで囲われて実物を見る事は出来なくなっている。
僕の四姉妹珍道中の皆さんは、ギリギリセーフで実物を見る事が出来たからラッキーだったのか?
ブラボーの噴水と言うのは昔の伝説で、ブラボーと言うローマ兵士が、アントワープで市民に悪さをしていた巨人を退治して手首を切り落とし、投げ出したという英雄伝説を元にしているのである。
「ブラボーならここにもいるよ!」
と、紹介したいのは大聖堂の広場の片隅にある(多分)ポンプ跡の鉄製の飾り細工に立っているのはブラボーじゃありませんか?
ほら、巨人の手首を持っている。
このブラボーは、ちゃんと兵士らしい戦闘服を着ているし、市庁舎広場の裸の好青年ブラボーよりリアリティーがあります。
観光ガイドブックにも紹介されていないので、もしこのブログを読んでからアントワープに行かれる方は、この小さな兵士にもご注目ください。
それでだ、次の目的は「アントワープで一番古いカフェ」略して「古いカフェ」に行く事なのだが、込み入った道の中にあるらしく、行くつもりだったが見つけきれなくて帰ってしまうマダムの知人もいるらしいんですね。
まずはこの教会(Carolus Borromeuskerk)を目当てに来たらいいと思うんですけど、
教会と向かい合って建っているのは市立図書館(Antwerpen-Stadsbibliotheek)この図書館の右側の木の下では、ストリートミュージシャンが良く演奏をしている。
その木の下の通りに入っていく。
こんな通りに入り
右を向いて、あんなツタが下がっている所へ行けば、古いカフェあります。
もちろん行くだけが目的ではなく、BOLLKESKAARTを使う(ビールを飲む)事ですね。
マダムQさんとのおしゃべりも出来たらいいのですが、入店後すぐは閑散としていて、お喋り出来たのだが、それも10分位。
ぽつぽつとお客さんが入りだし、夕方からは怒涛のグループ客ラッシュで、オランダ人が多いらしいが、席に座れない立ち飲み客まで出来始めた。
僕はこの古いカフェの、古い客であるらしいおじいさんと同席して、何やら会話を始めた。
おじい「あなたは、さっき外で写真を撮っていたね」
僕「そうです、僕の趣味は写真を撮る事です」
おじい「私の趣味は絵を描く事ですよ」「あなたは、おとといも来たでしょう、私は見ていたから覚えているよ、あなたもツーリスト(旅行者)ですか?」
僕「いいえ、僕はLierに住んでいます。ベルギーに来て2年になりますよ」
などと、僕はオランダ語でしゃべっているつもりなのに、おじいさんは気を利かせて英語で話していた。僕は英語もオランダ語もまともじゃないから、聞いていると、どちらでもなんとなく分かるような気がするだけです。(その区別がとっさには分からなかったりする)
おじいさんは、「この店は、観光ガイドがグループ観光客を連れてくるからね、何件もそれが重なるとご覧通りだよ」と言う。そう、ベルギー観光はビールカフェめぐりもツアーの一部なのだよ!それも1杯では済まないのがベルギーなのである。
おじいさんは観光客に、店内にある古いゲーム道具の遊び方なども教えていた。
そろそろ帰ろうと、マダムQさんに挨拶すると「話し相手がいなくても、結局遅くまでいるじゃないですかぁ」と言われ、最初に「今日はお買物を先に済ませてきました、ここで誰かに会うとまた先日の二の舞になるからね、いつ帰れるか分からない」と、言っていた事を思い出した。
まあね、昨日は店内の雰囲気と観光客を見て楽しみ、おじいさんとの英語かオランダ語か分からない会話を楽しんだのサ!
地ビールを4杯飲んで、外へ出るともう、暗くなりかけていた。
さあ、千鳥足で駅まで歩こうか・・・。
リュックを背負ってトボトボと歩き始めた、、あぁ、いやいや颯爽と歩くのです。いかにもアントワープの住人のように、、犯罪に巻き込まれないためにも。
でも、僕はいつも好奇心旺盛で、同じ道を引き返すのは嫌なので、大体の見当をつけながら新しい道を歩くのが好きなのです。
上の写真の教会、初めて見た。
と、言う事は始めてくる場所だった(あとで調べたらSint Antonius Van Padua と言う教会。この時点で、すでに方角はだいぶずれている。)
駅は東の方角だが僕は、どうやら北東の方へ歩いていて、一向に駅には近づかないのである。
街の様子はアントワープのモロッコ人居住地区になっているようで、夜になってから賑やかな地区だ。散髪屋が開いていて客はモロッコ人男性、もちろんモロカンカットにしている(モヒカンじゃなくてモロッコ人の事をモロカンと言う)、結構多いんだわ散髪屋、モロカンは結構身だしなみが良いからね(長髪はいないし)。
小さいお店がたくさんあいている。八百屋、肉屋、PITA(モロッコのファーストフード)屋、普通のベルギーの街とは一風違う雰囲気だ。
それはそうと、1時間も歩いているのに、おなじみのアントワープ中央駅周辺の雰囲気が見えない。
缶ビールでも買って飲んで休もう思い、ミニスーパーに入って、冷蔵ケースの中を見たら「ビールがなーイぃ!!」
う、噂には聞いていたが、モロッコ人(イスラム)は宗教上、お酒類は飲まないという。先ほどの古いカフェのマダムも「イスラムの料理はおいしいんだけどビールがないんですよねぇ」なんて言っていた。
なるほどそういう事か・・・・、ビールはあきらめて店内を物色する。モロッコ人の好きなフードがたくさんある。その中から1品、いいものを見つけた!これはどうだ!
(沖縄特産)ゴーヤーピクルス!
美味しそうじゃないか?ピクルスかどうかは知らないが「PICKLE」という文字からピクルスと、勝手に解釈したのだ。
沖縄でもゴーヤーの酢漬けは食べた事があって、おいしいと思っていたので、もしこれがおいしければ大発見である!
家に帰ってさっそく開けて食べてみた。
結構な量なのに3.25€とお安いんですよね。
ピクルスを想像していたが、どうも違う、見た目は味噌漬けだ!
食べてびっくり!
うっ、から、辛~い、からい!
豆板醤じゃないか?
梅干しの比じゃないぞ・・・。
ビールのつまみには良いかなぁ、、、この3切れくらいでビール1本は飲んでしまうぞ!
残念ながら(沖縄特産)ゴーヤーピクルス!大発見には至りませんでした。
とほほ、結構な量でお安いのはいいが、食べきれるかしらと心配になってきた。(種も入っていて、カリカリッと、かじる)
おっと、それでモロッコ人居住区で迷子になった僕はKatrienに電話して、「いま、Sint jobstraatにいるんだけど、僕はどこへ行けばいいの?」と、情けない声で助けを求めた。KatrienがGoogleマップから探して、駅への道を教えてくれた。
ま、その後は勘がいいので(それも怪しくなったが)何とか中央駅にたどり着いて無事に家に帰れましたとサ。
「転んでもただでは起きないぞ!」と買って来た「ゴーヤーピクルス」もコケて、YUKIの大冒険も「珍道中」に終わってしまいました。
5 件のコメント:
昨日はお会いできずに残念でした。ちょうど入れ違いになってしまったようです。
大聖堂横にある鉄製の飾り細工ですが、これは”Quinten Matsijs”の作品です☆彡
そして、私達が住んでいるところは、QMカフェの帰り道に行かれたところと、中央駅の間くらいの移民街です。
近くまでいらっしゃったのですね。(^o^)
チャンスがあれば、この移民街をご案内いたします!
”Quinten Matsijs”って鍛冶屋だったんですか?僕も鍛冶屋の末裔なんですがね。
移民街ですか。小さな店が多くて買い物は楽しそうですね。一般的なベルギーの店と違い、夜も開いている、日曜日も開いていると言うのも魅力ですね(ビールを置いてないと言うのは困りますねぇー)
いずれ、いつの日か、その辺を散策しましょう!
Quinten Matsijsはペインターですが、ルーバンの鍛冶屋の息子だったそうで、大聖堂脇の"de put van Quinten Metsijs"は同氏の作品とのことです。
移民街では、ビールを置いてあるところもありますし、Hanelsstraatなど沢山の魚を扱っているお店もあり、お酒は出さないですが、調理もしてくれてその場で食べられるところもあります。この地区の商店街であるOfferandestraatでは、衣類関係が安く、流れている音楽も他の場所とは違うなど、面白いところが結構あります。
お時間がある時に散策してみて下さい。その際にはお声をかけていただければ案内できると思います。
masayukiさん、あまりおしゃべり出来なかったのが、残念でしたが、お楽しみいただいたようで、よかったです。
またのお越しを、お待ちしております。
カードもまだ残ってるしねっ!
それにしても・・・・うちの帰りに、あんなところまで行っちゃってるなんて・・・・
お宅にたどり着いたのは、相当遅くなったのでは!?
散策夫さんQさん、ありがとうございます。
知らない所を無鉄砲に歩くのも、僕の日常なのでご心配なく。
移民街から中央駅に近づいたところで、もう一度お店(ミニスーパー)に入ったらビールがありましたぁー!!
ほっほっほ、帰りの電車の中で1本飲みながら帰りましたとさ・・・。
結局、幸せな一日でした!
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